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今夜の番組チェック

3日目 八代→大牟田(8月17日)

 ビジネスホテルでの心地よい睡眠から覚めカーテンを開く。今日も天気は良好だ。今日の予定は熊本から先が全く決まっていない。一気に大牟田まで行くか、それとも途中でどこかに泊まるか悩むところだ。ここから大牟田までには、それほど大きな町はなく玉名や山鹿といった温泉街がぽつぽつあるくらいだ。とりあえず熊本まで行って考えよう。

 
熊本県宇土市近くに轟水源なる名水のわき出る場所を地図上で発見したので、そこに寄道することにした。綺麗でおいしい水が飲めると期待してその水源に向かったのであるが、着いてみると少々がっかり。崖みたいな所からわき出る水を想像していたのだが、ここのは地面のそこから上に向かって水が湧き出ており池が作られている。その池の水が名水と言うわけである。たしかに水は透き通って綺麗なのであるが、わき出た水をすぐ飲めるわけではなく、あくまで池に溜まったその水を汲まなければならない。これ本当に飲めるのかよと、疑問を持ったが、脇の看板には『水は一度沸騰してから飲んでください。』としっかり注意書があった。それでも、せっかく来たのだからと、そのわき水を水筒に汲んだ。頭からかぶるくらいの用途にはなるだろう。なんとなく、納得のいかない名水であった。

 熊本城を見物するために熊本市内に入った。熊本はガストが多いのか?昼御飯をガストで済ませる。ちなみにこのガストでは熊本産の新米を使用していると宣伝していた。まずくはなかった。いや、美味しかったといっておこう。熊本市内に入ってから、結構複雑な道に悩まされたがようやく熊本城に到着。この城は石垣は立派だが天守閣はどうも綺麗すぎる。お約束の昭和再建である。まあ、仕方ないか。とにかく天守閣を目指す。城の内部は博物館になっており、幕末から明治維新までの熊本城の歴史にまつわる品々が展示されていた。当時の西郷隆盛自決の報告書など結構珍しい(と思う)物もありそれなりに楽しめた。 城の中で、あるスポーティな格好をした男が若い女の子にサインを求められているのが目に入った。いったい誰だったのか?今となっては知る由もない。お城見学をしばらく楽しんだ。さあ 今日はこれからどうしようか。


 堅実派の私は、大牟田は無理だといい、体力を持て余していた宇田川は、大牟田まで行ける!と言う。結局、結論の出ないまま玉名へと向かった。玉名に向かう途中、突然の大雨が我々を襲った。運良くコンビニを見つけたので、ここで早い夕食をすませるなどして、時間をつぶした。もし雨がやまなかったら、玉名にすら行けそうにない。これは野宿も覚悟せねばと思った。時間だけがどんどん過ぎていく。もう、日が暮れようとしている時、ようやく(本当にようやく!)雨が止みはじめた。宇田川の買ったせんべいがなくなったら行こうと思っていたら、道の反対側に一匹の犬を発見した。また、ここで悪のりして犬を呼んでしまった。車の往来は多かったが、犬は道路を渡り始めた。こちらがはらはらしてしまったが、こちらに無事到着した。お菓子をやると喜んで食べた。よく見ると、大変やせている。もう、出発しないと真っ暗なってしまうので、自転車にまたがり出発する。それでも犬はなにか食べ物が欲しいらしくこちらを見ている。よく見ると首輪をしている。飼い主は何をやっているのだ?

 玉名の本屋についたときは、すでに真っ暗になっていた。この本屋の前で車が電柱に激突していたが、車内に人はいない。30分ほど本屋にいる間、警察も消防もJAFも何も来ないで放置されていた。なんだったんだろう?いろいろと近辺の宿を探してみたが、どうも良さそうなものがない。この時どういう訳か、私の中にある気合いが芽生えてきた。大牟田まで20km。いっちまうか。私が、その旨を告げると宇田川は大変うれしそうにそれに同意した。ところが、二人とも、自転車にライトをつけていないのだ。夜は絶対に走らないと決めていた私は、懐中電灯さえ持っていなかった。暗闇を、車のヘッドライトを頼りに疾走する。非常に危ない走行だが、これがまたスリルがあって楽しいものなのである。 暗闇の中大牟田に到着。気合が入っていると20kmくらいすぐだ。 大牟田の駅前に小さな旅館があったので、ここに泊まろうと言うことになった。お婆さんが1人で営業していたが、このお婆さんが大変な世話好き、というか話好きで、なかなか解放してくれなかった。それでも人柄に温かさを感じたので、素直に話を聞いていた。麦茶をごちそうになったが、忘れられない味だ。まあまあ広い風呂場に二人ではいる。水鉄砲が有ったので童心に返って、宇田川を攻撃。あきれていた。

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