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今夜の番組チェック

11日目 宮崎→都城(8月25日)

 今日の目的地についても、いろいろともめたが結局、都城までにとどめ、最終日に向けて体力を温存しようということになった。霧島に行こうとういう案もあったが、もう険しい峠を通る気力もないので、残念ながらそちらは断念することにした。都城までは大した距離ではないので、美しい自然の中、国道10号を通ってすんなり着いてしまったが、さてこれからどうしようか、ということになった。


 まだ、時間はあったので映画でも見ることにした。映画館を探すときには大変苦労し、道を間違えたり、映画館を見過ごしたりする始末であった。ようやく映画館に着いたのだが、ここでは「イレイザー」と「ミッション・インポッシブル」を同時上映していた。
もちろん、両方見たいのは山々だが、あいにく、時間的に無理があった。なぜなら都城市から5kmほど南下したところに、安久温泉なるところがあり、そこの宿を予約していたからである。結局「イレイザー」一本しか見ることが出来なかった。適当な時間に上映している映画館を探したのだが、アムロの出てる、アホみたいな映画しかやっていなかったので、上映開始まで向かいの大丸で時間をつぶすことにした。

 私は汗 びしょびしょのまま映画館に入ったので、異臭がたちのぼり、隣の客が席を移動するという事態に巻き込まれたが、まぁよしとしよう。観客数の割に映画も結構おもしろかったし。

 安久温泉はひなびた温泉っぽかったので暗くなる前に行ったほうがいいやとおもったが、ファミレスで夕食をのんびり食べているうちにあたりは、すっかり暗くなってしまった。途中までは得意の暗闇走行で何とかなったが、山道にさしかかると、通る車の量もなくなり、どこが安久温泉なのかなかなかわからなかった。宇田川によるとどこかで道をそれて脇道を通らなければいけないらしい。もう少しで通り過ぎるというところで彼が、偶然脇道を発見した。そこを降りると、ぽつぽつ明かりが見える。宿が二軒ほどあった。宇田川が中には言って、宿の人を呼ぶが誰もいない。客はいるのだが、宿の従業員が出てこないのだ。なんてことだ。客がいるのにしかとするとは。宇田川によると明らかに従業員風の人間が宇田川に気付いているのにしかとしていたらしい。私はだんだん不機嫌になってきた。宇田川のおかげで、我々の目標とする宿はもうすこし戻ったところにあることがわかった。まだ、10時くらいなのにこの集落一体は大変静まり返って、街灯もなく、宇田川に対する宿の人間の態度などを見ていると、だんだん気味が悪くなっていった。暗いあぜ道を自転車をこぎながら、宇田川と「殺されるんじゃないか」とふざけてい たが、ふたりともまんざら冗談でもなかった。金田一にでてきそうな八つ墓村のような雰囲気が有るのだ。

  予約をした宿につくと、これがまた、あやしく、汚く、胡散臭く、恐い、八角形の建物を備えたペンション風の民宿であった。とにかく、温泉に入るためにここまで来たのだから入浴しなければと、風呂に行ったのだが、ここで衝撃的な事実を目の当たりにする。なんとお湯が出ない。どうやら10時までしかお湯をわかしていないらしい。もう、おこるというかあきれてしまった。どこでこの温泉宿を知ったのか、若い男が二人風呂に入っていたが、平気な顔をして湯船のお湯を汲んで体を流していた。しかし、その二人を含めて、風呂の外にも若者が何人かいたのだが、今考えると彼らがしゃべっているところを少しも見ていない。 風呂の中でもほとんど無言であった。気味が悪い。私はこの気味の悪い若者のように温泉のお湯で体を流すほど自分のプライドを捨てられないので、風呂の外にあるサウナで汗をかくことにした。ここは本当に客の事を考えていない温泉だな、程度にしか思う気力もなかった。部屋も訳の分からない、八角形の一角に位置する部屋でなにか妙な気分になった。巨人戦をテレビを見て漫画を読んで、とりあえず眠ることにした。明日はいよいよ鹿児島に到着する。

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