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第4章 京都滞在記

1日目 嵯峨野

 さてと、今日はどうするか。とりあえず、家のすぐそこにある金閣寺には行かなくては。俺は何度かいったことがあるが、イケモンは京都自体初めてである。金閣の美しさにびびるであろう。金閣から西に進むと仁和寺や天竜寺などがあり、そのまま嵯峨野に抜けられる。そして、今度は南に下って、戻ってくれば、弥勒菩薩像のある広隆寺によることが出来る。このコースで行くか。

 この日はお昼近くに起きた。遅めの朝御飯を食べて、自転車に乗る。夕食につれていっ てもらえるらしく、4時30分までに戻ることにした。さっそく自転車に乗る。今まで背負っていた重たいリュックがないだけに、大変身軽である。
 金閣寺までは、5分ほどで着いた。さっそく中にはいる。やはり綺麗だ。イケモンは感 動しているようだ。あんな寺を燃やしてしまうなんて、少し気持ちが分かるような気がする。ここで写真を撮ったのだが、金閣を単独で取った写真はまるで絵はがきのように美しいものであった。

 金閣を後にした一行は、龍安寺に向かった。龍安寺には、かの有名な石庭がある。さっそく中にはいる。石庭は思ったよりも全然小さかった。非常にこじんまりしている。こんなところで、何が悟れるのだろうか。イケモンと庭の縁側に座った。まわりの観光客も同じように座っている。妙に静かだ。みんな何となくすました表情で石を眺めている。はっ きりいって、私は何も悟らなかった。ただ、あの石の配列がなぜあんな反幾何学的に並んでいるのか考え込んでいただけである。後のしおりを見るとそう考えることが哲学上重要らしい。とにかく、あの空間は何となく落ちつくことは確かだ。石庭を出ると、龍安寺の美しい庭が広がる。鏡容池と言う池は大変に綺麗だ。私はこの寺自体のファンになってしまった。

  仁和寺にいった。もっとこじんまりとした寺のような気がしたが、かなり大きなもので、五重塔まである。夏休みの割には人が少ない。道は結構混んでいるのに。  仁和寺の後は大覚寺。あまり目に付く建物はなくあまり強い印象はない。とにかく、寄贈された文化財がたくさん展示されていたようだ。ところが、この大覚寺は実は大変大きいもので、俺たちが見たのはほんの一部であったらしい。  続いて、天龍寺。ここも俺のお気に入りだ。庭は美しいし、本堂は独特の形をしており、どこかほかの寺と雰囲気を異なる部分がある。  次によったのが、広隆寺。ここは別に寺を見る気はなく、国宝1号である、あの弥勒菩薩像を見に来たのである。霊宝殿の中にはこのほかにも多くの国宝や重要文化財である像がある。どれも迫力があり、大変にすばらしいものである。日本人としての誇りを感じた。  この後も大徳寺などによろうとしたが、時間が思ったよりも多くかかってしまったため、家に帰ることにした。俺たちがこの日に通った観光ルートはまさに自転車のためにあると言っても良い。気持ちの良いサイクリングが出来た。  さて、家に戻ると、おじさんに居酒屋につれていってもらった。立命らしき学生もい る。東京に比べると、大変やすい。めちゃくちゃ食わされた。味も居酒屋とは思えないくらいいい。帰る頃には学生で一杯になった。家に戻ると、またテレビを見て眠った。あすは、おじさんの車で鞍馬に行くことになった。

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