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今夜の番組チェック

9日目(8月21日) 名古屋→米原→彦根  

 起きた時には、中坊はすでにいなくなっていた。残されたのは、俺たち二人と鉄道少年だけだ。彼は、もう少しゆっくりしていくらしい。俺たちは彼に別れを告げ、ユースを後にした。 6時半に表玄関に出た。そこは、オートロックに なっており、7時を過ぎないと中に入れない。俺は、ここで忘れものをしたら馬鹿だよなと思い、表に出た。さて、自転車にスピードメーターをつけるか。俺は、血の気が引くのを覚えた。な、ない。これは洒落にならんぞ。部屋に忘れたか?イケモンに恥ずかしながらも告白した。その結果、名古屋城を見物した後に、また戻ってくることにした。

 名古屋城、俺たちはその天主閣を望むことはできなかった。何と金をとるのだ。しかも、開館時間はまだだった。俺たちは、こんなところで時間を潰したくなかったので、表の石碑で記念撮影を取って、名古屋城を去った。  俺は、大急ぎで部屋に戻った。鉄道少年はまだいた。スピードメーターは彼が預かっていてくれた。ありがとう。でも、まさか俺が戻ってこなかったらどうするつもりだったの?まぁ、人を疑うのはよそう。

  今日の目的地については、イケモンともめた。俺は、彦根か米原。奴はユースのある近江八幡までいこうと言うのだ。いける訳がないと俺は確信していたので、決して譲らなかった。とりあえず、関ヶ原にいかなくてはならない。関ヶ原は、結構きつい坂らしいので、気を引き締めていくことにした。 とりあえず、国道22号を通り一宮を抜け21号にはいった。この辺は、木曽川、長良川、揖斐川、などの大河川が続く。そして本当に暑い。もう駄目だ。と思った時、長良川に到着した。俺は、有無を言わずに川に飛び込んだ。もう、泳がずに入られなかった。気持ち良かった。実際は5分ほどしか入っていないが、気分を一新できた。よーし、いくわよー!ただ、心残りはこの勇志を写真に収めなかったことだ。

 21号を突き進みとうとう関ヶ原についた。ここでは、俺に一つのアイディアがあった。鍾乳洞にいこう。そう、地図で偶然鍾乳洞を発見したのだ。鍾乳洞好きの俺にとってはいかない術はない。しかし、ここからが地獄の始まりだった。めちゃくちゃ坂がきつい。この長くきつい坂により、俺達はとうとうギアの使い方を体得した。自転車を降りることはなくなったが、それでもきついものはきつい。ほんと、洒落にならなかった。 石田三成の陣地の記念日の前で写真をとり、鍾乳洞に向かった。  そこからは、さらに大変であったが、3時丁度に鍾乳洞に到達した。やっとの思いでついた鍾乳洞はどんなにすごいのだろうと期待していた。しかし、その鍾乳洞の入口を見ていやな予感がした。せまい。しかも、受け付けはおばはんだ。今まで、おばはんにだまされ続けてきた、俺達にとってそれは完璧な不安要素となった。中にはいった。まじでせまい。そのうえ、大天井なるものが登場したが、全然迫力がなかった。おれは、すでに、秋芳洞を見ている。そんな俺にとって、この鍾乳洞はただのカスだった。しかも、なんと鍾乳洞の中にニジマスを放流していやがる。なんというわざとらしさだ。そんな気持ちの中、鍾乳洞をでた。いろいろ不満はあったが、涼しかったから許してやるか。  その後、鍾乳洞の休憩所でしばらく休んだ。高校野球は全く興味ないが、

 ここで、帝京の優勝を目撃した。だからどうしたといわれたら、返答のしようがないが。 そこからは、ひたすらくだり、再び国道21号に戻った。米原を過ぎたころ、今日の宿泊地は、彦根になるなと思った。絶対に、近江八幡は無理だ。  6時30分に彦根市にはいった。彦根のファミレスで、休んで、宿泊場所をどうするか話し合った。コンビニで、ここ彦根に健康センターがあることがわかり、健康ランドで味わったあの喜びを忘れられない俺達は早速現場に直行した。一つの市の中を移動するのは、複雑なものがあり、市と市を移動するよりも大変だ。案の定、道に悩まされたが、なんとか健康センターに到着。  しかし、それはどう見ても、フィットネスクラブにしか見えない。恐る恐る中に入ろうとしたその時、ひとりの郵便配達員がなまりまじりで、俺達をよびとめた。「そこはとまれないよ。」(標準語訳済み) という内容の言葉を発した。「がーん。」 まさに、電波少年を地でいくこの運のなさ。  今日はもうビジネスホテルにでも泊まるしかないな。失望しながら俺たちは宿を探した。来る途中に確か、2件のビジネスホテルがあった。1件目はいっぱいで入れなかった。続いて2件目。時間は8時を過ぎていた。「?」俺たちはそのビジネスホテルの前 で立ちすくんだ。これ本当にビジネスホテルか?きれいすぎる。俺たちのこの小汚い格好で中に入れるだろうか?決心をかため俺たちは中にはいった。まずは値段を聞く。シングルとかダブルとか良くわからんので、俺は一言「二人で一番安くなるようにして下さい。」と言った。ここまでくれば、やけである。値段は二人で12000円。もう、高いとか言う気力もないので、素直にそこに泊まることにした。部屋に入っても、これが本当にビジネスホテルかと言う疑問は変わらなかった。すごいきれいな部屋なのである。今日はグッスリ寝むれそうだ。いよいよ、明日は京都である。旅が確実に終りに近付いていると思うと、淋しい気分になった。京都の家に電話を入れた。おじさんはひたすら感心する。明日京都につくことを告げ電話を切った。自転車の旅としては最後の夜である。  寝心地の良いベットでおれは心地良い睡眠にはいった。

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