[PR]テレビ番組表
今夜の番組チェック

8日目(8月20日) 豊橋→蒲郡→名古屋  

 6時30分頃起きた。周りの人はまだ眠っている人の方が多い。昨日とは確かに違う。今日は走らなくてはいけない。疲れはとれたと思うが実際のところは走ってもないとわからない。今日の予定は名古屋。名古屋が東京から遠いとは誰でも知ってる。そしてここまでくれば、俺たちも長い道のりを歩んできたことを誰もが納得する事ができるのではないかと思っていた。(もちろん本人としては、横浜すら遠いと痛感していたので、これはあくまで第三者の目から見てと言うこと)

 さて、何時に出発したかは覚えていないが、7時50分には豊橋駅の前で、記念写真を撮っている。まずは国道23号線を突っ走る。行き先は蒲郡市にある竹島水族館だ。俺は水族館が好きなので、この旅のなかで1度は水族館に行こうと考えていた。それにしても、竹島水族館とはあんなにちゃっちいものだったのか?名前を聞いたことがあったような気がしたから、さぞかし大きな水族館と思っていたら、その期待は大きく裏切られた。 水族館に着いたのは、午前9時30分過ぎである。少し早く来すぎたかと思ったが、そこは、運良く9時にはあいていたので、すぐ入館することが出来た。しかし、そんなことはもはや問題ではなくなっていた。「ちい・・・」、「き、きたない・・・」これが最初の感想だった。それでも、中にはいれば、実際はもっと広いんだよ、と、自分に言い聞かせては見たものの、いざ中に入ってみると、さらに強い絶望が俺たちを待っていた。フロアは1階のみ。しかも、めちゃくちゃ狭い。その割には、無理に魚を詰め込み、魚は身動きできないくらいに苦しそうだった。あれでは、子どもに夢は与えられないぞ。魚さえかわいそうになってくる。そんなにひどい水族館なのだ。 まったくもって、あきれているうちにアシカのショーがあるという放送を聞いた。客が外に移動している。俺たちも後を付けていくと、またまた驚きである。あんなに狭いところでイルカショーやんのか?まじかよ。さらに、さらに、そのイルカ君のパートナーを務めるお兄さんがこれまた驚きである。「おまえ女か?」それが、俺たちの第一印象である。まるで声優の声である。ただただ、感心しているうちにイルカ君の登場だ。これはなかなかおもしろかった。輪くぐりや、鼻の上にボールをのっけるなど、お約束の芸であったが、それはそれで楽しめた。もし、このショーがなかったら、俺たちは本当に何をしにこの水族館に来たのか疑問に思ってしまうところであった。

  竹島水族館を後にした俺たちは、途中の岡崎市にてとうとう走行距離500kmを突破した。これは、東京から京都まで直線で結んだ距離に相当する。思ったより早く500kmを突破した。名古屋まで後少しだ。岡崎市で再び国道1号に入り、安城市をかすめ、直進した。 そして、いよいよ名古屋市に近づいてきたとき、桶狭間の古戦場を偶然発見。そこは小さな公園として整備されていたが、今川義元が首を切られたところに石碑が建てられていた。そこでしばしの休憩をとった。

 そして、午後4時30分、とうとう名古屋市に突入した。しつこいようだが、ここまでくれば誰に聞いても、俺たちの旅の苦労を理解してもらえるであろう。その後、熱田神宮に参拝したが、本殿は公開しておらず、いまいち納得がいかなかった。それでも、境内の神木の中に1匹の蛇を見つけたときは、神が俺たちにご加護を与えてくださったような気がした。この旅はきっとうまく行くだろう。 熱田神宮を後にしたら、この日の宿泊地であるユースホテルに直行である。また、この日 はナゴヤ球場で野球を見る計画を立てていたので、球場の下見のための寄り道をした。多少道に迷ったが、何とかユースに到着。身の回りの整理をしたあと、球場に向かった。ここのユースは青年会館をユース登録しただけのものであるので、部屋は広くテレビまである。ただ、鉄道少年と伊勢志摩まで自転車で行くという中坊と相部屋となったのは、ユースらしい。

 夜飯は食わずに、ナゴヤ球場に向かった。しかし、ここで俺は大変な間違いをしてしまった。俺にまかせろと球場までイケモンを先導するつもりが、思いっきり道を間違えてしまったのだ。いいわけをさせてもらうと、あの辺は高速道路が何本も通っており、それを目印にしたら、どうやら別の高速の下を疾走してしまったらしい。今までさんざんイケモンのナビをバカにしていたので、何をいわれてもしょうがない。  やっとの思いで球場に着いたときは、すでに5階の攻防が終わるところであった。しかし、俺はここでまたもや失敗をしてしまう。 5回が完全に終われば、入場料が割引になるのに、5回の裏の攻撃の時にチケットを買ってしまった。落ち込みながら中にはいると、記憶は確かではないが、中日が1対0で広島に勝っていた。俺は大の中日ファンであったのでうれしかったが、この時、広島はヤクルトに迫る2位、中日は断然6位。広島ファンにとっては大迷惑な試合展開である。俺はナゴヤ球場で試合を見るのは初めてであるが、やはり、同じ中日応援席でも神宮のものとは違う。客も応援団も厳しいのだ。神宮 なら、中日のピッチャーがストライクをとる度に大騒ぎするが、こちらでは、三振でもしない限り、守りの時はいたって静かである。また、攻めの時も冷めているのか知らないが、塁に走者が出ても席を立つことなく落ちついてみている。さらに、応援団の人でさえ、大豊のことを史上最低の4番打者と言う始末である。もっともえるとおもったのに少し期待はずれであった。結果はと言うと、山本の好投で、中日が2ー0で勝った。もう少し勝利の余韻をかみしめたかったが、出口が混みだしてしまうので、さっさと帰った。  帰りは行きのように道に迷わずにユースに戻ることが出来た。ユースに戻ってみると、鉄道少年らの手によって、すでに布団が敷かれていた。まさか、俺たちのまで引いているとは、なかなか感心な若者である。その後、次の日のルートと目的地を話し合い、眠りに入った。中坊は5時に起きるらしい。俺らも6時には起きなくては。とにかく寝よう。

<目次にもどる>