心地よい眠りは、心地よい目覚めで終わった。8時まで眠ったのも久しぶりである。後ろで寝ているはずのイケモンがいない。どこいったんだ? 再び寝ようと思ったら、イケモンが仮眠室に入ってきた。どうやら、奴が先に起きたのだが、俺をどこかのおやじと間違えたらしく、仮眠室の外をうろうろしていたらしい。俺はくやしかった。奴より先 に起きれなかったとは・・・よっぽど疲労がたまっていたのであろう。 とりあえず、深夜料金は午前9時までしか有効でなかったので、温泉ランドをとり あえずでることにした。しかし、この日はここ(豊橋)にとどまる事は決めていた。もちろんこの日の宿泊地も温泉ランドである。しかし、一度入浴すると、外にでることはできないので、外をぶらぶらしてから夕方頃またここにくる ことにしていた。
俺たちは、まず朝飯が食えるところを探すことにした。ふたたび、自転車に乗ったが、足が異常に重い。豊橋にとどまることを決めたの
は、正解だったようだ。けつはというと、まだ結構痛かったが、前日よりかは、良くなっている気がした。
さて、自転車で5分ほど進んだところに、喫茶店があったので、さっそく中にはいった。ここの喫茶店も大正解であった。なんと、漫画が大量にある。どこにも漫画喫茶とは書いていないのに。ここで、午前中の時間がつぶれそうだ。しかも、飲み物を頼むだけで、トーストや卵が付いてくるらしい。おれは、感激を胸に「カメレオン」を読みまくった。二人は会話を交わすことなく、黙々と漫画を読み始めた。2時間はいただろうか。俺はそろそろ疲れてきた。イケモンにもう店を出よう、と言った。イケモンはトイレに行ってから、といったのだが、奴がトイレに入っているとき俺は本棚に「寄生獣」を発見。再び読書を始めてしまった。そこにイケモンがトイレからでてきた。奴はもうでる気だ。しまった、いいだしっぺの俺がもうちょっと漫画を読みたいとはいえん。しょうがない。涙をのんで「寄生獣」を本棚にしまって店をでた。
俺たちは、海に向かっていた。正確には三河港だ。温泉ランドから港までは自転車で20
分ほどのところにある。三河港に到着したが、これと言って大きな船も停泊していなかったし、じつにつまらなかった。それでも、無理矢理記念写真を撮り、三河港を後にした。 時間はまだ、お昼を少し回ったくらいだ。温泉ランドに戻る途中、豊橋市の文化センターのようなところで、イベントをやっていた。イベントと言っても、ボランティアが軽食や手作りの民芸品を売ったりして、学校の文化祭のような雰囲気のものだ。俺たちは、お好み焼きと団子を買い、それを昼飯代わりとした。食べ終わった後は、興味のありそうなものがなかったので、すぐにそこをでてしまった。
温泉ランドの隣に大きなスーパーが建っていたので、暇つぶしに中に入った。古本が売っている。しかもなぜか、自動販売機とベンチまで、これは立ち読み公認なのか。俺はおそるおそる「寄生獣」をとって、ベンチに腰掛けた。何もいわれなかったが、何となく後ろめたい気持ちがあったので、一冊読み終わったらすぐに席を立った。スーパーの横は、デパートが建っていた。デパートと言っても2階建てで、床面積が広い、アメリカのショッピングセンターのようなものである。客が少ないので、よけい広く感じた。そこで、俺は自転車のサドルにつけるシート(もちろん痔の対策)を買ったが、デザインが目立つものの、そんなに効果はなかった。
夕方近くなったので、温泉ランドに戻ってきた。どうやら今日は「真咲よう子」の演歌ショウがあるらしい。タダだったらいってみよう。その前に、Wow
Wowをスクリーンで放送している部屋があったので、さっそく中に入った。 そこでは映画「パルプフィクション」が放送されていた。映画好きの俺はちょうどみたいと思っていたので、簡易ベッドに横になって、鑑賞した。ストーリーが飛びまくるので、多少混乱したがなかなかおもしろい飽きさせない映画だった。イケモンはと言うと、開始20分ほどで熟睡モードに入っていた。
映画を見終わったら、飯を食って風呂に入った。この日も水風呂にはいることはできなかった。漢方湯で痔の治療に専念した。ジェットバスも使ったが、逆に筋肉疲労が起きてしまった。
すっきりした後は、いよいよ真咲よう子ショーだ。料金は取らないので、演歌も聴いてみるかと、会場である食堂(和室)に腰を下ろした。前にはステージがある。司会のおやじの後に真咲ようこが登場した。俺たちにとって聞いたこともない人だが、結構人気があり、追っかけの危ない兄ちゃんまでいた。30代後半なのにすごい美人だ。さらに、今年の紅白も目指しているというから驚いた。ステージから降りて、客の間を歌いながら歩き始めた。俺はカメラを持ってきてツーショットをねらったが、失敗に終わってしまった。彼女の歌はと言うと、結構しっかりした声は出るが、音域がちょっと狭いのが 気になった。1時間半のステージを楽しんだ後、サインをもらおうとしたが、CDを買う気はなかったので断念した。 この後は、翌日のコースを確認して、 仮眠室に入った。この日は豊橋にとどまることになってしまったが、充実した1日であった。明日は名古屋だ。