6時30分に起床した。イケモンはまだ寝ている。俺は勝手に自分の身支度を始めた。7時になって奴はようやく起きた。奴をせかして7時30分には民宿を後にした。その後小田原城を見学し、ミスタードーナッツでモーニングをすませ、8時50分に小田原をでた。
いよいよ箱根越えか。旅の前から用心しており、ルートは一番外回りの国道255線を通ると決めていた。その後国道246号に入って、しばらく走った後、「洒水の滝」という看板を発見。寄り道もいいだろうと、左折した。この寄り道は大正解だったかもしてない。「洒水の滝」の壮大さに終始圧倒。帰りは、そこからわき出る名水を水筒に補充して、休憩もかねることのできた洒水の滝を後にした。
そこから、いよいよ箱根の恐ろしさが始まった。いくら大外回りで、緩やかな坂といっても、何せ距離が長い。しかも猛烈なスピードでトラックが横を駆け抜ける。地獄のような道のりであった。さらに、反対側は断崖絶壁。景色がいいことはいいのだが、そんな流ちょうなこともいってられない。とうとう自転車を降りた。4kmほど自転車を押して歩いた。これは疲れを倍増させてしまった。
ようやく、坂を越えセブンで休憩していると今度はすさまじい雨が降り始めた。これは本当にすごかったね。30分も延々と降り続けた。自転車もリュックもずぶぬれになってしまった。しかし、雨がやんだ後は爽快だった。11時30分には静岡県に突入。その後すぐに御殿場市に入った。雨のおかげで、暑さも幾分やわらいでくれた。何事もなく御殿場市を進み、国道138号にはいった。この日はすでにユースホステルを予約している。東山湖周辺で道に迷ったが、なんとかユースホステルにたどり着いた。
ユースホステルという奴はどんな奴と同部屋になるかわからん。期待と不安に駆られながら、部屋に入ったが、どうやらルームメイトはまだ来ていないらしい。おばさんのはなしでは、自転車で旅をしている奴が来るそうだ。3時30分にはユースホステルに着いたので、夕食まで時間がある。このユースでは温泉を通していないらしいので、近くの温泉会館に行くことにした。 やっぱ、旅っていったら、温泉だよね。誰もいない富士カントリークラブの中を通り、温泉会館に到着した。入浴料は500円。石鹸やシャンプーは、買えとほざく。さらにお茶の葉まで金を取るという大変金に汚い温泉会館だった。少し黄色く濁った温泉に浸かり、その日の疲れをとった。その後、畳の休憩室で横になった。まさに至福のとき。うーん、さいこー!
温泉から帰ったとき、俺らの部屋には、すでにルームメイトが横になっていた。彼らはなんと名古屋から東京まで歩いている大学生だ。東京工業大学と名城大学の学生らしい。そうか、歩いてるのか。それはすごい。自転車に乗ってて一段と歩くことの大変さがわかる。妙に感心してしまった。また彼らが裾野で捕まったというおじさんの話がおもしろかった。彼らといろいろ話しているうちに旅をしているという実感が込み上げてきた。別の部屋にもう1人神戸まで自転車で旅に行くという学生に出会った。法政の学生らしい。 夕食はみんな一緒に食べた。隣では、外人がカップラーメンを食べている。外人ってのはどうしてこう金の使い方がうまいのかね。ユースホステルに泊まってカップラーメンをディナーにする。金のかからない旅行である。日本人も少しは見習うべきかな? さて、この時のイケモンはというと、やけに静かだった。少し暗くさえ見える。彼は少 しシャイなのだ。これはしょうがない。夕食後我々が話しに盛り上がっているさなか彼は突然漫画を読み始めやがった。おーい、池田君?言葉がでない。しかし、本棚に並べられた漫画の数々に俺もみせられてしまい、一緒に漫画を読む始末。その後は宇田川に電話して、さらに洗濯をして、すぐに眠った。ほかの仲間は朝が早いらしい。それにしても旅の夜っていうのは寝付きが良くなる。