おそらく今日という日は忘れられないものとなるであろう。そう、いよいよ本日、目的地である京都に到着するのだ。 6時30分過ぎに起き、今までの苦労を思い出しつつ最後の踏ん張りを見せようと勇み勇んで自転車に乗った。今日は、寄り道の予定はない。京都までまっしぐらだ。ただ、琵琶湖の湖畔の県道を通って、大津に出ることにした。うーん、琵琶湖はマジででかいね。向こう岸が見えない。まるで海のようだ。
ふと気が付くと、まわりの車もほとんどない。辺り一面、田圃が広がっている。立ち止まることはなかったが、今思うと、あの瞬間こそが、この旅の醍醐味だったんだなぁ。もう、自転車であんなところは通らないであろう。風を切る音しか、聞こえないあの空間が未だに忘れられない。近江八幡市のあたりは本当にサイクリングにぴったりの場所だ。多少道に迷いはしたが、その後国道8号に合流。もう、ここからは道に迷うこともないだろう。このまま何事もなく京都に着いてしまうのも寂しいものだ。8号に入った直後に国道1号に入った。これに乗っていけば京都だ。思えば、国道1号で始まって、国道1号で終わった んだなぁ。
12時20分、大津着。ここで、最後の昼飯をとる。何を食べたかは覚えていない。京都を意識していたため、はっきり言ってこの辺の記憶はほとんどないのだ。そして、山科区にはいり、とうとう京都府に突入した。おそらく1時30分過ぎであったと思う。 ちなみに大津には行った時点で、今までお世話になったユニオンマップの地図はその役目を終えた。君には本当に助けられたよ。ありがとう地図! それから、突然だが、もうケツは全く痛くない。豊橋での休息と、京都への思いでケツが痛かったという事実すら忘れていた。 いくぜーーー。京都やぁ! 山科区から、東山トンネルを越えて、東山区にはいるときの事はよく覚えている。この辺はかなりきつい坂だったと思う。しかも、歩道などは飾り程度で、ほとんど車のための道である。つまり、車とともに走ることになる。しかし、ここまで来たら恐怖も何もない。ひたすら京都を目指すだけである。自転車を降りる気もしない。意地でもこのまま京都まで着く。と言う気持ちで一杯であった。坂と暑さで、前進から汗がにじみでてきた。西日が反射して、皮膚がきれいに輝いている。このころは本当に無心だった。今思い出しても、必死に自転車をこいでいる自分の姿しか頭に浮かばない。 高架をこえて、いよいよ、東山区には行った。つまり、実質的に京都に突入したわけである。
めざすは京都駅。途中のコンビニで最後の休息をとる。この辺は、右翼の宣伝カーに悩まされた。本当にうるさい。この日は日教組の集会があったらしく、それの邪魔をしに来たらしい。軍歌にまぎれて、アイドルの歌をスピーカーで流している車もある。何を考えてんだか。はやく条例でも作って何とかしなくては。さて、右翼に悩まされつつもゴールまでは後少しだ。最後の力を振り絞って、もう一がんばりだ。 そして、道路名が京都らしくなってきた。国道1号が五条通りとなる。その五条通りを左折し、とうとう京都駅に到着した。当時は何となく実感はなかった。ただ、一気に力が抜けた感じだ。
しめて、総走行距離740・6km。600km位ですむかと思ったが、直線距離の5割り増しになってしまった。サの後はと言うと、京都御所によった。砂
利道だが、自転車も入れる。広さの割には一が少ない。ああゆう空間が東京にもあればよいのに。御所の案内を書いた掲示板のようなものに、御所にすんでいた公家の名前が、そのお屋敷の配置とともにかいてあった。もちろん(?)久我の名前もある。とりあえず、自分の地位の高さをイケモンに自慢しておいた。
そして、京大。ここではどこで記念撮影をしていいか迷った。京都大学と書いた看板はないし、校門らしきものがたくさんある。そのうち正門らしきものを発見。正面にはシンボルらしい時計台があったのでここで写真を撮った。生協にもよったが、でかい。本当にうちのキャンパスとは比べものにならない。コンビニとスーパーくらいの差がある。また、この変を歩いている奴は妙に自信に満ちた顔をしていやがる。こっちにはなぁ、東大生がいるんだぞ。
この日の京都見学はこのくらいにして、おじさんの家に向かった。めちゃくちゃうる覚えであったが、金閣寺を目印に西大路通りを北上。そのうち、見覚えのある車の販売店があったので、あまり迷わずに家に到着。庭にいたおじさんが自転車の音に気付いて、元気の良い声をかけた。家に上がると、おばさんとおばあさんもいた。実に5年ぶりに合う。みんな元気そうだ。しまったーーー、イケモンがかたいぞ。まぁ、いいか。いまさら、愛想の良いイケモンなんて見たくはない。この日はもう外に出ずに、ゆっくり休むことにした。おばさんに明日は何時に起きるか訪ねられたら、俺は思わず7時か8時と言ってしまった。それでも、控えめにいったつもりなのにみんな驚いている。えっ?イケモンお前もかー。どうやら、明日の朝はエンドレスに寝ることになったらしい。ちょうど疲れもたまってからね。当然といえば当然だ。大量の夜飯をごちそうになり、テレビをみてくつろいだ後に床に入った。明日は自転車で嵯峨野でも行くか。
おやすみ。