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今夜の番組チェック

8日目 岩国〜持世寺温泉 (10月8日)

Av.15.0km
Tm.7.31.56
Dst.113.83km

 和室のおかげで、ぐっすり眠ることができた。ユースを出発する時、管理人さんが飼い犬を紹介してくれた。どうやら対人恐怖症になっているらしく、やさしく我々撫でるのは問題なかったが、植木屋さんの軽トラが近付くと、怯えてすごい勢いで身を引いてしまった。その拍子にあごをサッシにぶつけていた。思わず笑ってしまったが、可哀想な話である。

 今日はできるだけ距離を稼ぐつもりだ。途中に大都市がないので野宿する可能性が高い。覚悟は出来ている。海沿に行くと、遠回りになってしまうため、仕方なく内陸を通ることにした。もちろん、峠をいくつもこえなくては行けない。玖珂町までは、まさに山の中という感じで、さらにトンネルも多く、体力を消耗した。その後の道は特に印象に無い。徳山、防府、小郡を越えて、時間がまだあったので、阿知須に向かった。小郡の前で、コンビニのおじさんに話し掛けられた。泊まるところでいい場所はないか、と訪ねたら、国民宿舎があると、指をさされた。はるか遠くの山の頂上にそれは見えた。、、、、そこは無理。しょうがないので、温泉の情報を聞いた。阿知須温泉なるものがあるが、どうやらそれはゴルフ場に隣接するホテルにあるらしく、温泉街ではないらしい。ちなみに、ここのゴルフ場は西日本一番大きいらしい。阿知須には何もない。海を埋め立てて、テーマパークを作っていたが、恐く長く続かないだろう。素人目にしても、インフラは整っていないし、場所も悪い。そんなのは、どうでもいいが、救いなのはSATYのような複合施設があったことだ。しかも、1皿100円の回転寿司屋がある。握るのは機械だがネタはおそらく、近くの港で捕れたものだろう。ようやく、海の幸を口にすることができた。回転寿司と言えども、やはり寿司はうまい。大満足であった。味噌汁を含めて、1000円きっかりで、腹一杯食べることができた。しかし、他の店鋪もあわせて、お客はほとんどいない。食事もできるし、洋服や雑貨も販売している。しかし、人がいない。電気代も高いし、やっていけるのだろか、と他人ながら心配してしまった。2階では、似顔展が開かれていたので、(ただ壁にかけてあるだけ)それらを見ながら、時間を潰した。1階では、ケーブルテレビを放映していたため、それも時間を潰すのに役立った。野宿するにはこのように、出来るだけ時間を潰していかなければいけない。

 最後はミスドでお代り自由のコーヒーを2杯飲んだ。当初はこのまま阿知須市内で野宿しようとおもったが、寿司を食べて気分が良くなったせいか、さらに先にある阿知須温泉を目指すことにした。その間に野宿できるところが、あれば良い。   途中の道は、街灯もなく真っ暗だ。たまに自動車が通るが、それでも暗い。当然星はきれいに見えた。この旅でこの日以上のきれいな星空は見ることはなかったと思う。本当に印象的な夜だった。予想通り、阿知須温泉周辺は眠れそうにない。こうなったら、さらに先にある持世寺温泉に行くしかない。しかし、ここから持世寺までの道のりは正直いままで経験したどんな肝試しよりも恐ろしかった。恐怖のため、気分が妙にハイになっていく。そのテンションのまま、峠をひたすら上っていく。

体が暑くなって、汗がでてくる。このテンションが絶頂に達したのが、目の前にタヌキの死体が表れた時だ。あわてて、ハンドルを切ったため、さらに引き潰すことはさけられたが、こちらは、もうパニックである。変な脳波が出るのを感じた。異常な集中力のなかで、ようやく持世寺温泉につく。しかし、10時を過ぎていただろうか、どの旅館も真っ暗だ。温泉にすら入れそうに無い。この時点で野宿決定。地方道と国道2号線がぶつかるところの工場の敷地に侵入し、工場のひさしの下で眠ることにした。この先の国道は、通行量も多く、目の前にすぐ急な上り坂が見える。 これ以上進むのはどう考えてもむりだ。寝袋を広げても、テンションがまだ高く、 なかなか眠れない。宇田川とすこし語り合ったのち、星を眺めながら眠りについた。

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