Av.14.5km
Tm.3.48.13
Dst.55.29km
広島から下関までの道のりは、走行計画を立てる上では中途半端な距離である。2日で走破するのは厳しいし、3日かけるには余裕がありすぎる。この辺で宇田川ともめたが、結局3日かけることにした。まず、宮島をゆっくり見物した後、岩国まで行き一泊。次の日に頑張って距離を稼いで行けるところまで行き、さらにその次の日は余裕を持って、早い時間に下関に到着というプランである。
下関では、元(友人)に会って一杯の予定だったので丁度いいかな。という訳で今日の目的地は岩国に決定した。 広島のユースを遅めに出発し、市内に向かう。それにしても、ユースっていうのは土地が安いのか知らないが決まって坂の上などの分かりづらく行きにくいところにある。困ったものだ。市内では、広島城や原爆ドームを簡単に見物した。宇田川は物珍しそうに平和の鐘をならしていた。広島には、修学旅行の時に来たが、どうも彼はその時の記憶をなくしているようだ。景色を見てもピンとこないらしい。見るものが新鮮に写ったことだろう。その後、お好み焼きを食べるために、商店街へ。
ガイドブックで見つけた若貴なるお好み焼き屋を探す。仕組みはよく分からないが、ビルの中で何店鋪かの屋台があつまったようなつくりである。おかげで、見つけるのに時間がかかってしまった。問題のお好み焼きは、ボリュームがあっておいしかった。店員がしっかり焼いてくれる。こっちでは自分で焼くことはないのだろうか?確かに、あのように焼そばがたっぷり入って、しかもあの大きさだからひっくり返すのも一苦労だ。食べている間に修学旅行生が何人かはいってきた。そういえば、修学旅行生が大挙して、やってきそうな店のつくりである。 お好み焼きを食べ終え、腹が一杯になったのですぐに宮島口へ向かった。
フェリー乗り場前の駐車場に自転車をおいて、フェリーに乗った。このように自転車と長く別れる時は、不安なものである。盗まれたら全てアウツだ。 フェリーの中にはたくさんのおばさんの団体客がいる。やかましくてしょうがない。元気だなぁ。女性の方が長生きする理由がわかったような気がする。宮島についたらまず、高校時代の修学旅行で泊まったホテルに向かった。宇田川の記憶を蘇らせるためだ。宮島につくなり、当時の記憶が鮮やかに蘇ってきた。迷うことなくホテルに向かう。別にホテルに何かあるわけではないのだが、当時を思い出しつつ玄関の前で写真だけ撮って、厳島神社へ向かった。先日の台風のため、宮大工が修理を続けている。能舞台の一部が取り外されている。随分イメージが違う。ここでも、多くの観光客がいたので、ガイドの説明をただ聞きすることができた。また、丁度引き潮だったので、鳥居のところまで歩いて行くことができた。間近に見るとやはり巨大だ。海側から見る厳島神社も素晴らしい。完全な姿だったらもっとよかったのだが。一通り神社周辺を見物したのち、雨がパラパラふってきたので速めに引きあげることにした。

宮島には、たくさんの鹿がいる。野性らしさが全くなく、ガイドの制服を見るなり食べ物をねだってくる。ガイドも慣れた手付きで本気でぶったたいて追い払っている。なんだか、鹿も人も情けない。帰りのフェリーもおばさんだらけ。座ることすら出来なかった。宮島口から岩国までは、それほど距離はない。しかし、広島や宮島で時間を潰したので、夕御飯を食べる頃には、辺りはすっかり真っ暗になっていた。食事の少し前、ドキッとする出来事があった。暗く雨で見通しが悪いため、歩道を走っていたが、ラーメン屋から、出てくる車に危なく引かれそうになった。運転手は宇田川の動きは、目で追っていたが、恐く私には気付いていなかった。車の前を横切る直前も、逆方向の車を気にしていたため、「これは、このまま前に動き出しそうだな」と思いつつも、そのまま進んだら、案の定車は発信した。後輪を少し、かすったが、ぎりぎりで車はブレーキをかけたため、こちらは転倒せずにすんだ。運転手(外人?)はかなりびっくりしていたようだったが、面倒臭いのでそのまま通り過ぎた。実際、かなり危なかったと思う。
夕飯は、ちょっと高級そうな和風ファミレスにしたが、量が少なく、宇田川はかなーり不満そうだった。味は悪くなかったけど。食事後、
錦帯橋の先にあるユースを目指す。広島では散々だったので、もう少しましなユースだとうれしいのだが。しかし、運がいいことに、その不安は払拭された。あまりお客がいないのか、静かな上、ユースの管理人夫婦も人当たりが良い。ユースによくある左翼っぽい雰囲気はなく、気さくな宿のおじさんという感じだ。なにより嬉しかったのは、和室であることだ。やはり、ユースの囚人ベッドより、和室の上でゆったり横になって眠れた方が数倍心地よい。ただ、風呂だけは、遠慮させてもらい、錦帯橋近くのホテルに湧いている温泉に入ることにした。親切に下駄を貸してもらい歩いて、温泉に向かう。
夜の錦帯橋はライトアップされており、幻想的だ。その上をわたる。雨で下が濡れている上、下駄をはいているので、急なアーチを渡るのは難しい。さらに、下駄で橋を傷つけそうで恐かった。案の定、ホテルでは下駄を脱がされ、スリッパを履かされた。もう少し、愛想よくてもいいのにな、と思う。しかし、温泉は貸し切り状態で非常に気持ちよかった。大浴場が一つあるだけだが、温度も丁度いいし、なんの為にあるのか分からないが、大小の木製の玉があり、それで戯れるのが、妙に楽しかった。ヒゲそりもあったので、すっきり、さっぱり。帰りは、再び錦帯橋を渡りユースに戻る。食堂で、雑誌を読み、しばらく時間を潰してから、部屋にもどる。今日は和室の部屋で、気持ちよく眠れそうだ。