Av.14.2km
Tm.5.59.11
Dst.85.21km
久しぶりに気持ちよく眠れた。今日は、楽しみにしていた「しまなみ海道」を渡る日だ。宿の人に聞くと全部で100km近くありそうなことを言っていた。何度も地図を見ていた私はさすがにそこまでの距離はないだろう、とあまり気にしなかった。午前中、橋を渡る前に尾道散策をすることにした。尾道自体は大きな町では無いが、山の中腹に、寺や古い民家が密集しており、散歩にはもってこいである。ただ、坂が多く道が狭いので、自転車は役に立たない。観光シーズンを過ぎているせいか、観光客の姿はほとんど見ることはなかった。町には生活感があふれていた。幼稚園で遊ぶ園児の表情は皆明るく楽しそうだ。そこら中を自由気ままに猫が歩き回っている。猫たちは、人間など気にならない様子で、道のまん中や民家の軒先きで気持ちよさそうに眠っている。かなり古い自動販売機があるせかは分からないが、なぜかとても懐かしい気分にさせられる町である。坂の上からみえる瀬戸内海の景色がまた素晴らしい。海のみえる坂がある町は好きだ。多くの文学人が好んで滞在したのも納得がいく。
さらに景色の良い山の頂上へ行くためにロープウェイに乗った。往復券を買ったが、帰りは難無く歩いて降りられた。頂上はやはり景色が良い。展望台からは、尾道の町並みと瀬戸内海のパノラマが一望できる。頂上からすこし降りると、観光名所にもなっている寺がある。また、梺におりる道中には、石に刻まれている著名人の歌を楽しむことができる。
さて、ひととおり町の見物を終え、尾道の最終目的。東京で話題の尾道ラーメンとやらを食べにいくことにした。なんでも、町一番の有名な店らしく、開店(11時)の15分程前に行った時には、すでに店内には常連さんらしき人が数人いた。この時間で、あれだけの人がいるということはお昼時には、狭い店はすぐに一杯になってしまうだろう。1時間以上またされるというのも、まんざら嘘じゃなさそうだ。さて、問題のラーメンであるが、背油の固まりが、たくさん入っていたが、それほど、油っぽくなく、ダシも良く出ていて、美味しかった。ちなみに麺は少し太めで、喜多方風であった。
いよいよしまなみ海道。まずは尾道大橋をわたるが、あっさりと向島に渡ってしまった。自転車も有料だが、設置してある銀色の箱に自分でお金を入れるシステムとなっている。その気になれば、いくらでもごまかせるが、正直者の我々はしっかり規定の額を入れておいた。向島の入り口からは自動車ならこのまま高速道路で島を横断できるが、自転車はまず、島に降りなければならない。どの橋でも言えることであるが、海面よりかなり高い位置にある橋を渡るには、当然そこまで上らなければならない。それがまたきつかった。昨日の日記にあったのはこのことだったのかと納得した。また、瀬戸内海の島の一般道は、だいたい海岸線にあるので、島を半周しなければ、次の橋を渡れないのである。橋まで上って、橋を渡って、降りて、島を半周して、また上る。の繰り返しである。確かに地獄といえば地獄である。出発前は、そんなに厳しいものとは思っていなかったのだが、実際には非常にきつい。ある程度体力がないとすべての橋を走破するのは難しいだろう。天気がよく景色も素晴らしかったのだが、雲一つない青空から照りつける直射日光がもろに皮膚にあたり、ヒリヒリして痛い。橋を自転車で渡ると聞くと、気持ちよさそうであるが、実際にはこのように苦労が多いのである。
途中の島では、さすが愛媛県というくらい多くのみかんがなっていたが、まだ完全には熟しておらず実は緑色をしていた。宇田川が自転車にのりながら器用にみかんのひとつを拝借した。香りはいいのだが、まだすごく酸っぱい。
大三島で、多々羅温泉というところに浸かったのであるが、これがまた気持ちよかった。今日のサイクリングは体力を多く消耗したので、疲れた体に温泉が染み渡っていくのがよくわかった。また、大島では、通りすがりの地元のおばさんにパンを頂いた。地元の人のやさしさに触れることができてよかった。
最後に最長の来島海峡大橋を渡りはじめる頃には日が暮れはじめ、4kmもの橋を渡り切った時は真っ暗になっていた。それぞれの橋をライトアップしたら綺麗なのに、と思ったが、この辺ならそんなものより星空の方が美しいのだろう。もう真っ暗で疲れていたため、無理に松山方面に進まず、逆方向になるが、今治市内に向かうことにした。今治では、ファミレスを必死に探し、ようやく見つけたイタリアン系のファミレスで夕食を食べることにした。今日は野宿にすることにしていたので、長めに時間をつぶした。ドリンクバーがあったのでジャスミン茶を何杯も飲んだ。10時頃、眠る場所を探して、今治の駅へ。さらにそこから、海岸方面に眠れそうな公園や、施設を探した。すると今治港にフェリーターミナルがあったので、ここで眠ることにした。先客の自転車野郎もいたし、途中で地元のホームレスらしき人も眠りにきたので、ここなら大丈夫だろう、と思ったが、最終のフェリーが出発すると追い出されてしまった。
せっかく眠りかけていたのに、、、、結局、海の近くの公園のベンチで眠ることにした。ベンチはかたくて、狭くて眠りにくいが、贅沢はいっていられない、疲れていたせいもあったが、30分ほどで眠りについた。