山陰、山陽は自転車でいってみたいと前々から思っていた。この辺りは見所が多いからだ。 景色や遺産だけでなく、現地の人の生活感も体感できる旅の方が面白いに決まっている。 だから、私は北海道一周にはあまり興味がなかった。同じ景色がずっと続くという印象があるからだ。 1995東京→京都、1996九州一周と2年連続で自転車旅行をしたが、この旅は2年あけて1999に実現した。1997は台湾旅行のため、 1998は専門学校の課題のため、自転車旅行は断念したからだ。
1999もなかなか微妙だった。 私の就職活動、宇田川のテストやサークルなどのせいで、当初予定していた8月中の実現はかなわなかった。 本当は、一番暑い時期に出発したかったのだが。 (メリハリのある気候は後々まで記憶に残るのです。) 私はこの旅の為に就職を断った。 (実際は、もともと乗り気じゃなかったものに都合のいい理由付けをしただけだが) この旅にかける 意気込みは一応面前の就職などより大きいものだったのだ。それほど、山陰、山陽は私を引き付けた。 結局、お互いの都合が合う、10月1日に出発することにした。直前に結構強引に予定を立ててしまった。 旅行の準備をあわてて行う。シャツや短パンを何着か揃えるが、向こうではほとんど着慣れた服ばかり着ていた。(もちろん洗濯はする)
大事件は旅行の直前におこった。なんと自転車を盗まれたのである。京都旅行と九州旅行を 走破し、およそ2000kmは走っているであろう、私の体の一部といっても過言ではないほどの愛車が 盗まれてしまったのである。防犯用に、水筒までつけていたのに。今回の旅で引退させるつもりだった のだが。 同じ型の自転車を購入したが、前回の購入から5年たっているのでマイナーチェンジしている。 走り心地は、慣れもあるが、前の自転車のほうがよかった。スピードも落ちたような気もする。 でも、自転車を愛さなければ、これを体の一部にしなければ、とても旅行を続けられない。 何度か試走する。スピードメーターも新たに装着する。
今回の旅では記録のほうもしっかりしておこう。 小型のウエストポーチは最高に役に立つ。これに小銭入れや手帳、カメラをいれるので、でっかいリュックをいちいち空ける 必要はない。自転車旅行の必需品である。ビーチサンダルも自転車を降りてから役に立つ。この2点は、前回の自転車旅行の学習の成果である。一方、水筒は実はそれほど重要ではない。日本は自動販売機王国であるからである。 飲みたいときにちょっと我慢すれば自動販売機くらいすぐに見つかる。 また、今回は寝袋も用意した。真夏ならまだしも10月にもなれば夜は冷える可能性もあるからだ。 寝袋をわざわざ購入するとうことは、もちろん野宿を想定している。寝袋の元をとるため、少なくても 3回は野宿しなくては。ユースもうまくつかおう。20日もかかるので、無駄遣いは避けなければならない。 そんなこんなでワクワクしながら準備を済ませ、新幹線で京都に向かった。